uTorrent (μTorrent)は最も人気のあるトレント用P2Pクライアントソフトウェアの一つです。しかしながら、ユーザの方に適したものかどうかということ及び安全に使用する方法を、ダウンロード及びご使用の前に学んでおくということは重要です。
uTorrent (μTorrent)は、アメリカ合衆国サンフランシスコに本社を置くソフトウェア開発会社のBitTorrent, Inc.によって開発されています。 BitTorrent, Inc.は現在進行中であるビットトレントによるピアツーピアのプロトコル開発に対し責任を負う企業です。そのため、ピアツーピア共有においては老舗企業です。
約15年前の2005年に最初のリリースが行われました。なお、元々の開発者はLudvig Strigeus (通称Ludde)で、2006年11月7日からはBitTorrent, Inc.がソースコードを所有し開発を引き継いでいます。
uTorrentの読み方は?
uTorrentの実際の名前はμTorrentです。「μ」はアルファベットの「m」に相当するギリシャ文字です。アルファベットの「m」は小さなという意味の「マイクロ」を表すもので、このソフトのプログラムのメモリ使用量が小さいことに因んでいます。このソフトはVuzeやBitCometといったもっと重いビットトレントクライアントと同等の機能を、コンピュータにおける最小限のリソース消費で提供できるように設計されています。
そのため、uTorrentは本来マイクロトレントと読むべきではあるのですが、「μ」がアルファベットの「u」に似ているので通常はユートレントと読みます。
uTorrentの特徴
動作が軽量で、メモリ14MB、Intel 486プロセッサのWindows 95のスペックのコンピュータでさえ動作すると言われるほどです。また、Mac版も公開されています。 他のトレントクライアントソフトウェアとも互換性があるため、それらを使用するピアともファイルをやり取りすることが出来ます。
現在開発を行っているBitTorrent, Inc.は、2004年9月22日にBitTorrent開発者のブラム・コーエンと、米Yahoo!で事業戦略を担当していたアシュウィン・ナビンによって設立されました。その後、米国映画協会(MPAA)と映画の違法コピー排除での協力に合意し、合法的な動画配信サービスを展開しています。
uTorrentのレビュー
uTorrentの主な魅力は、動作が速いことです。しかも、名作であるデスクトップ版を使用すればリモート管理、スクリプトの使用及び自動化を含む強力なユーザ設定を活用することができます。 無料版では、有料版であるProの一部の機能が利用できます。他の多くの無料版のものに広告があるのと同様に、uTorrentもそうした収益化を行っています。 無料版はウイルスやマルウェアをダウンロードしていないかのスキャンもやってはくれません。しかし、速度制御という形で回線容量を管理することができます。特定の日付や時間帯ごとに設定をカスタマイズできるのです。そのため、例えばPC使用時はuTorrentを低速に稼働させ、就寝後や外出時にフルスロットルにさせるといったことも可能です。 uTorrentは2, 3年前密かにインストーラーにビットコインのマイニングソフトを同梱した際、トラブルになりました。その件は忘れられ、表示広告も随分仕事中に見ても安全なものにはなりましたが、インストール時には不要なソフトのインストールを確実に許可しないよう注視する必要があります。
uTorrentはとても使いやすいですし、そのライバルとなるソフトの一部のように怖いものではございません。素直で良い、テキパキとしたアプリです。
uTorrentの配布サイト
uTorrentのダウンロードは完全に無料です。オフィシャルサイトのリンクを載せてはいます。しかし、ネットには定額サブスクリプションを売ったり、無料製品に支払いを求めたりするニセのリンクがたくさんございます。
ダウンロードすべくクリックしていただくと、2つのバージョンのuTorrentがあると思います。
- uTorrent ウェブ版
- uTorrentクラシック版
uTorrentのダウンロード及びインストール方法のガイドはコチラからどうぞ
uTorrentウェブ版とuTorrentクラシック版はどう違うのでしょう?
uTorrentクラシック版は昔からのuTorrentソフトで、コンピュータにダウンロードするデスクトップアプリケーションです。
uTorrentクラシック版はuTorrentウェブ版に無い以下のような機能を提供します。
- 高度なカスタマイズ
- 上級者向け機能
- 高速ダウンロード
uTorrentウェブ版では、ダウンロードはブラウザで行われます。uTorrentクラシック版と同じ点は、音楽ファイルや動画ファイルをダウンロード完了前に再生できることです。クラシック版と異なる点は、再生がブラウザ内で行われることです。
インストール完了後、uTorrentウェブ版はブラウザ内でトレントリンク及びマグネットリンクを自動で開こうとします。ユーザの方々のいつものトレントサイトでコンテンツを検索していただくことも出来ますし、 uTorrentウェブ版の検索ボックスをお使いいただくことも可能です。同検索ボックスはGoogleへとリダイレクトします。
ダウンロードは期待どおり高速ですし、再生は途切れません。字幕さえ自動取得されます、トレントファイルに含まれていたと思わせる程です。
uTorrentのリスク
uTorrentはファイル共有に使用できるただの道具ですので、日本での使用は完全に合法です。 P2P共有及びトレントによる、著作権フリーなファイルの共有は完全に合法です。しかし、他のユーザと著作物を共有することは日本では違法です。不注意で法律を破ってしまう事もあり得ますし、そうなると非常に深刻な結果を招く場合もあります。
著作物の共有は違法
前項でも述べましたが、P2Pによる共有やトレントを利用した著作物の共有は違法です。他の多くの国々では、著作物を共有することは民事犯罪とみなされており、通常罰金のみで済みます。しかしながら、日本では2年以下の懲役または二百万円以下の罰金に処されるおそれがあります。その法律についてのこれ以上の情報はコチラから知ることができます。
実際には、行政機関は大量の著作物のアップロードをより懸念しています。しかし、ピア・ツー・ピアネットワークにおいては全員がコンテンツのダウンロードとアップロードの両方を同時に行うため、あらゆる予防策を講じるのは賢明だということは、チェックしておく価値があると言えるでしょう。
VPNを使うという良いアイデア
いかなるファイルでもP2Pやトレントで共有した場合、通常は、ユーザのIPアドレスは一般に公開されてしまいます。こうしたIPアドレスを用い、ユーザのコンピュータやインターネットサービスアカウントを逆探知により特定されるおそれがあります。
幸い、こうしたプライバシーのリスクには簡単な解決策があります。NordVPNやExpressVPNといった人気のVPNサービスでは、トレント使用時にユーザのIPアドレスを簡単に隠すこと及びユーザ自身を安全に保つことが可能です。 フリーVPNサービスにはしばしばマルウェアや追跡ソフトが含まれているため、オススメしません。全くVPNを使わない場合よりもセキュアでなくなります。詳しくはコチラをどうぞ。
uTorrentのサマリー
多くのトレントクライアントとは異なり、uTorrentは10年を超える長い間定評を得てきました。そして、結果としてずっと品質改善が加えられ続けています。
その他のトレントクライアントと比較しますと、uTorrentは軽量なのでコンピュータに負担をかけません。トレントによる著作物の共有が特に日本で違法であることにご注意いただいた上で、快適にトレントをご利用いただけるソフトウェアだと申し上げることができるでしょう。
uTorrentのセットアップ方法や使用方法の手順をお知りになりたい方向けに、お役立ちガイド集をご用意しました。
- uTorrentのダウンロード及びインストール方法
- uTorrentのインストールに失敗した場合
- uTorrentの設定ガイド
- uTorrentを使ってファイルをダウンロードする方法
- uTorrentを日本語化する方法
- uTorrentでのマグネットリンクの使用方法
- uTorrentでのポート開放
- uTorrentでアップロードを行わない設定
- uTorrentが反応しない時の対処法
- uTorrent easy clientの使用方法
VPNはプライバシーを保護するということを忘れないでいてください。
現状として、トレントを介した著作物の共有は行われている模様です。更に、トレントの使用やP2Pによる共有を行うと、ユーザのIPアドレスは通常は一般に公開されてしまい、ユーザのコンピュータやインターネットサービスアカウントは逆探知可能な状態に置かれます。
P2Pソフトをお使いの場合は、プライバシー保護とセキュリティ強化がとても大事です。
しかしながら、幸運にもExpressVPNやNordVPNといったVPNサービスを利用することで、IPアドレスをはじめとしたユーザのプライバシーを保護し、セキュリティを確保することができます。 読者の方がVPNサービスを選ばれる際、当サイトのVPNサービスガイド がお役に立つことが出来ることを願っております。